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[三田誠] レンタルマギカ 魔法使いの記憶

「レンタルマギカに代理の授業をお願いしたい」
先日の事件で負傷したマクレガー教授の依頼を受けたアストラルだが、代理の依頼は、アディリシアにもいってたらしい。穂波とアディリシアが、どちらが優秀かで火花を散らす中、授業を最後列で受けていたいつきは、見知らぬ少年に声をかけられた。
ホナミやアディリシアをたらしこんでいいように使っているアストラル首領イツキ・イバに、魔法決闘を申し込む、と……

一年ぶりの短編集は、過去がテーマとなったお話でした。オルトヴィーンの厳しい査定に起こったみかんが、かつてアストラルが完遂できなかった仕事に手を伸ばす「魔法使いの査定!」、穂波とアディの恩師から頼まれた代理授業をしていたら、そこの生徒と魔術決闘することになった「魔法使いの代理授業」、穂波の故郷とも言うべき森で、いつきの右目が暴走する「魔法使いの約束」、猫屋敷がアストラルへ入社するきっかけとなった「魔法使いの出会い」の四篇からなる短編集です。

同じような言い合いしてるのに、はじめと終わりでは、みかんとオルトヴィーンの間にある雰囲気がぜんぜん違うところが、すっごいいいなあという「魔法使いの査定!」ににんまりしましたが、それ以上ににんまりさせられたのが「魔法使いの代理授業」。アディや穂波が、アストラルの社長にたらしこまれていると思って、いつきに決闘を持ちかけるなんて!たぶらかされてると言われたときのアディと穂波の様子が最高でした。ま、それ以上にいつきへの信頼を見せてくれるアディが良かったですけど。
それにしても、小さなころから小生意気というか、お嬢様な性格だったんですねぇ、アディ。

一方、アディだけじゃなくて、穂波のよさも見えてくるのが「魔法使いの約束」でした。普段厳しい事をいうけれど、いつきの頑張りを、成長を、誰よりも間近で見た彼女だからこその思いが見えるところが、とても印象的でした。こういう姿見ちゃうと、いつきと穂波で未来を見てほしいなと思ってしまいますね。
さて、いつまで、アストラルという素敵な空気が保たれるのか気になるところ。

最後のお話「魔法使いの出会い」は、あまりに驚いてどうしようかと思いました。いや、猫屋敷がやさぐれてて、あんなダークなことを、とかいうのは、わりとどうでも良かったんだけど(オイ)、例の人がかつてアストラルにいたなんて……。今まで出てなかったよね?
いったい何があって、袂を分かつことになったのか、今後の展開が大いに気になるところ。

レンタルマギカ魔法使いの記憶 (角川スニーカー文庫 177-12) - 三田 誠

レンタルマギカ魔法使いの記憶 (角川スニーカー文庫 177-12)
三田 誠

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