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[三田誠] レンタルマギカ 魔法使いのクラスメイト

祖父の荷物に住所が書いてあったけれど、ほんとうにあったとは思わなかった。魔法使いを借してもらえるなんて、怪しいけれど。そう思っていた翔子の前に現れたのは、クラスメイトの伊庭くんだった。
どの道ほかに頼るところなどない。何より伊庭くんなら安心できると、神隠しにあった祖父を探してもらうよう依頼したが……

クラスメイトの委員長がレンタルマギカの依頼人になる「魔法使いと神隠し」を含む四篇からなる短編集です。いやあ、これ、かなりいいですね。禁忌に触れることの恐ろしさと、わかっていても禁忌に触れることを選んだ人の決意とが伝わってきます。委員長という肩書きぐらいしか印象に残らなかった翔子でしたが、最後の別れは、すっと心に沁みこんできますね。

今回の短編では、いつきとの関係という意味では今まで不遇を味わっていた(ってほどでもないけど)穂波が、楽しいことになっていました。過労で倒れた穂波をいつきが看病する「魔法使いのヤマイ」は、今までの穂波のイメージを一変させてくれるものがあります。思わずニタニタしちゃう。
からかいながらも親しみを感じられるアディの反応がとても良かったです。

クラスメイトが依頼人だったり、穂波の意外な一面が見れたり、いつきの過去が見れたりと、仕事でもあるんだけど、日常的な感じがとても良い雰囲気の物語でした。魅力満載。

書き下ろしとなる「魔法使いと水の都」では、敵側のフィンが主となる物語でしたが、捉えどころのない魅力が伝わってきますね。本編にも繋がる重要な事実なども匂わせてくれるだけに、この短編は見逃せないかもしれません。

いやあ、面白かった。このシリーズはホントいいですね。お勧めです。

レンタルマギカ―魔法使いのクラスメイト (角川スニーカー文庫) - 三田 誠 pako

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