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[三田誠] レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い 下

葛城の祭りに<螺旋なる蛇>が関与している可能性がある。鬼を生む者、鬼に攫われた者、人柱にされる者、そこへさらに<螺旋なる蛇>とくれば協会も黙ってはいない。だが、協会が出てきたら、みかんのことなど考慮しないだろう。
みかんを助けるという誰よりも臆病な少年の決意に、三人の魔法使いたちは、異教の魔術の夜へと向かっていったが……

いやあ、すごい、すばらしい!鬼を生み出すという葛城の祭りに、これほどの意味があったとは思いませんでしたが、それを乗り越えていくアストラルの面々がとても良かった。全員が主役といっても言いぐらい、それぞれの見せ場がてんこ盛り。誰も彼も覚悟が違うだけに、言葉に重みを感じます。

個人的に一番好きなのは、黒羽の言葉ですね。いつきの考えをきっちりと受け取ってることもさることながら「魔法使いって―」から始まる魔法使いの存在についての言葉がとても素敵でした。

葛城当主の人柱という考え方には、アストラル側から読んでいる身としては勝手にしか思えませんでしたが、裏にはその子のためを思っての苦々しい決断があったことに、胸が苦しくなります。「力」を知っているからこそなんでしょうね。勝手に、と一概には言えないものがありました。
香やみかんのコンプレックスとも言える思いには、暗く重いものがありましたが、この件がみかんと姉の香の壁を取り払うことになったのは良かったです。

全員が力をあわせて、最後はお兄ちゃん社長が決めてくれて、と展開にも大満足。シリアスな物語をきっちりまとめてくれました。個人的には、レンタルマギカシリーズの中で、一番良かったですね。

とはいえ、力を抜いた話も大好きなので、次は、穂波やアディリシアがいつきに絡むような話が読みたいですね。

レンタルマギカ―鬼の祭りと魔法使い〈下〉 (角川スニーカー文庫) - 三田 誠 pako

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