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[三雲岳斗] ダンタリアンの書架(3)

「あの女はど、どこか、そう……普通ではないのです。危険なのです」
「同感だね……だけど……」
ヒューイは、いつになく積極的な黒衣の少女の横顔を見つめて、疑わしげに目を細め、
「きみ、もしかして、狼たちの王都の続きが読みたいだけなんじゃないか?」

知識と書物をつかさどる悪魔の名を冠した幻の図書館「ダンタリアンの書架」を受け継いだ青年ヒューイと黒衣の美少女ダリアンが、この世に本来あってはならない封印された書物―幻書と、幻書を手にした者を追うシリーズの第三弾。今回は、ミザリーな展開、結婚生活、本のシミ虫、美しき魔術師の娘、焚書官のお話など、五編+幕間のお話二編が収録されています。

相変わらず面白い。
幻書が生み出す皮肉なお話という意味では、これまでと同じではあるんだけど、読んでいて飽きないです。ミザリーやら竹取物語やらをモチーフにしたようなお話を、幻書を絡めるとどうなるのかってのが面白いんですよね。

ま、ダリアンとヒューイのやりとりが、さらに魅力を見せてくれるんですけど。彼女の背伸びしたような罵倒には、思わずにっこりしてしまうものがありますし、ヒューイに結婚相手を、という場面では、拗ねてしまったりするあたり、ほんと可愛いです。
おだやかにかわせるヒューイとは、まさに良いコンビじゃないかしら。

そんなコンビの前に焚書官がついに現れましたが、お互い嫌悪しながらも、まずは協力しあう展開は面白かった。そりゃ、うまく手を結べば最強だよなあと思うけど、そう簡単には協力しあうことはないでしょうね。
オチがあれなので、次会うときどうなるか気になるところです。

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫) - 三雲 岳斗

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