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ぼくこい / 森橋ビンゴ

「た、例えば、こ、恋とか‥…」
「こっ!恋っ!?お前らが!恋!?ぶはははははは!」
笑いを堪えながら、有馬紅子はボクの肩を叩き、
「いやー、いいよ。お前。今の超ウケた。いいよ。その条件で」
「はい?」
「恋っつっても曖昧だから、彼女にしよう。夏休みまでにお前らの誰かに彼女ができたら、お前らの事認めてやるから。できなかったら部屋明け渡せよ」

ゲームしたりマンが読んだり。友人の有馬の家で男四人がたむろする毎日を続けていたら、ちょっぴりヤンキーな有馬の姉が、男四人で集まってる大部屋を明け渡せと言い出した。遊び場がなくなってしまうと、必死に抵抗して、夏休みまでに誰かに彼女ができたら、そのままと譲歩してもらったが、あと一ヶ月のうちに、ぼくらは彼女を作ることが出来るのだろうか……というお話。

これは面白かった。
非モテな男の子たちが、彼女を作るべく奮闘するお話なんだけど、まず好きな人すらいなかったりして、どこまで駄目なんだという感じなんだけれど、目標を持って動いていくうちに、だんだんとドキドキな毎日を過ごすようになってく展開が、甘酸っぱくて素敵です。

基本ネガティブなもんだから、いろいろと間違った方向へいってしまうんだけれど(気持ちが良くわかって仕方がない)、彼女がいる大学生に彼女作りのコツを学んだり、今まで行ってなかった部活に参加したり。地味な努力が、ちょっとずつ明るい方向を魅せてくれると、こっちまで応援したくなりますよ。女の子の前では頑張って格好つけちゃったりするあたり、ニヤニヤしてましたけど。

もちろん、すべてがうまく行くわけじゃないけれど、退屈だった毎日が、恋をしてから変わっていく、そんな男の子たちの頑張る姿が良かったです。

最後のドキドキは、はたしてどうなったのか。知りたいですねぇ。

ぼくこい (角川スニーカー文庫) - 森橋 ビンゴ

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