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[松岡圭祐] 千里眼 ファントム・クォーター

ロシア大使館の人が、チェチェンの人々の教育などに貢献してほしいと、臨床心理士としての美由紀に声をかけてきた。彼らの思惑はわからないが、困っている人がいるなら助けたいと思った美由紀が、向かう旨を告げたところ、いきなり薬をかがされ眠らされてしまった。
目が覚めたとき、中世ヨーロッパの風景が目に飛び込んできて、手元にはゲーム端末が残されていた。ゲーム世界を現実に見立てた場所につれてこられたのだ……

また奇抜なものを持ってきますね。前作「The Start」で出てきた光学迷彩のチューブが、関わってきます。どこかの勢力がトマホークミサイルに光学迷彩を被せて、日本に向けて見えないミサイルを打とうとしている、というお話が、初めに提示されるんですが、途中ほったらかしになって、でも実は裏で動いててみたいな感じが、いつもどおりのスピード感溢れる展開で描かれてます。
ゲームの世界を現実になんていう奇抜なものを持ってくるあたりは、新シリーズになっても変わりませんね。空想のようで、しっかりと裏づけのある現実さには、時折寒気を感じるほどです。

無謀なことでも人助けのためなら、突っ走っていく美由紀の姿は相変わらずで、何故そこまで?と思うことがありますね。他人の感情は見抜けるようになっても、自分の心の見せ方はわからないという不器用さが、関係あるのかなと思ったりしますね。

過去に抑圧されたものを見つけるという記憶回復療法の怖さを知ると、心の複雑さを感じます。幼いころ、父親に暴行を受けたという記憶があるといい出した香苗の苦悩を解き明かしていくところは、ああ、なるほどと思わされるものがありました。
派手なアクションもいいけれど、このあたりの話が面白かっただけに、もうちょっと臨床心理士としての話が読みたかったですね。

最後の最後で例の女史が出てきたわけですが、ことごとく美由紀に道を閉ざされているあたり、何とも小物感が漂うのは、僕だけでしょうか。できれば、魅力的な適役として頑張ってほしいので、同じように孤独を抱えるものとして、何か大きなことをやってほしいですね。

千里眼ファントム・クォーター - 松岡 圭祐

千里眼ファントム・クォーター
松岡 圭祐

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松岡圭¥祐 「千里眼 ファントム・クォーター」 from ゼロから 2007-10-31 (水) 23:01
超能¥力者などを一同に集めて何やらゲームをさせるロシアンマフィア。見破れない者は、脱落していく。

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